ベンフランクリン結婚


【其の51】ベンフランクリン結婚秘話

私(ベンフランクリン)とリード嬢の一家との間には、昔からの
知り合いなので、親しい近所 付き合いが、何年もの間 続いていた。

初めて私が おいてもらった時 以来、リード家の人たちは みんな、
私に 好意を持って接してくれていた。

また、私を 何度も招待してくれては、内輪の悩みや 相談を受けたり
するなど、私も たまには、一家の役に立つこともあった。

 

私は、リード嬢の不幸な境遇を知り とても気の毒に思った。

彼女は よく元気を失っては 憂うつになる事が多く、めったに
元気な顔は見せず、引きこもってばかりいた。

彼女を こんな不幸にした 主な原因は、きっと、私がロンドンに
いたころ、興味や 愛情の対象が変わりやすく、気持ちがフラフラ
していた為だと、私は考えた。

もっとも、彼女の母は、とても親切で 思いやりもあり、悪いのは
私よりも 自分だと、考えてくれた。

私がロンドンに行く前に、私たちが 結婚しようとするのを邪魔して、
私の留守中に、「 娘に 他の結婚を勧めたのは 自分だから 」と。

私たちの間には、一気に 昔の愛情がよみがえった。

しかし、ここに、2人の結婚には 大きな障害があったのだ。

 

彼女の前の結婚は、夫の先妻がイギリスにいるという噂だったから、
なるほど無効と考えられはするものの、距離の関係や何かでそれを
証明するのは容易ではなかった。

また、夫は亡くなった。という噂も 耳にしたが、本当かどうか、
それも分からなかった。

その上、かりにそれが本当だとすれば、彼は、借金を沢山残して
行ったから、彼の後を引きうけるモノは、その支払いを請求される
かも知れないのである。

けれども、私たちは、このような障害をすべて押し切り、
私は彼女を妻に迎えたのである。

1730年09月01日のことであった。
彼女と結婚後、心配していたような 都合の悪いことは、
何一つ 起こらなかった。

彼女は とても穏やかで素直、何事にも 真心を込めて尽くして
くれる妻になり、印刷所にも 顔を出しては 手助けをしてくれた。

私たちは、ともどもに 繁栄の道を歩み、いつも互いに相手を
幸せにするように 努力してきた。

こうして あの 人生最大の過ちも、私としては、出来うる限り
償った つもりである。

<人間関係がうまくいかない要因 / 一般教養を高めるツール>

by 上田真司

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