人生最大のピンチをチャンスに変えた裏側


【其の45】人生最大のピンチをチャンスに変えた秘訣とは?

州会にいた友達の中では、前に言った ハミルトン氏のことを
忘れてはならない。>> ハミルトンとは? コチラをクリック!

氏は当時、すでに イングランドから帰って 州会に席を持っていたが、
私が、州会御用印刷人に選ばれたことでも、上手く物事が運ぶようにと、
あちこち かけまわって 努力してくれた。

その後も、様々なことで 非常にお世話になり、死ぬまで
私に目をかけ 世話をしてもらったものだ。

 

ちょうどその頃、バーノン氏が 私の元を訪ねてきた。

バーノン氏は 私に、借金の催促をしに 訪ねてきた訳ではないが、
借金の話しを持ちかけてきた。

私は、借金のことを、決して 忘れているわけではないのだが、
「いましばらく猶予を願いたい」と、正直に言ってやった。

すると、快く承知してくれたので、私は 借金を払えるようになると、
すぐに 元金に利息を添えて、熱く感謝の意を述べて 返済した。

これで、この過失も 多少は償いがついたというものである。

ところが、ここにまた別の、まったく予想もしていなかった
人生最大のピンチに立たされるような、大問題が起こった。

 

メレディスの父親は、印刷所の費用を出してくれていたのだが、
急に、費用を支払うことが 出来なくなったのだ。

メレディスの父は、私との約束に従えば、この印刷所の費用を
払ってくれるはずだった。

しかし、支払う予定の費用 植民地の お金で200ポンドの内、
メレディスの父は、100ポンドしか 用意できなかったのだ。

なんとか 100ポンドだけは支払ったのだが、残りの100ポンドは、
例の商人に 借りながら切り盛りしていた。

そんな状況に、商人は、借金の返済を 待ちきれなくなって、
私たち全員を訴えて出たのだ。

 

私たちは 保証金を出して、一時 延ばしは したものの、
期限中に お金の工面できないと、訴訟はやがて判決、続いて執行。
という運びになってしまう。

そうなってしまうと、債務支払いのために、印刷機も 活字も たぶん、
購入時の半値ぐらいで、人手に 渡らざるをえなくなり 挙句の果てには、
見込みの多い 私たちの事業も、私たち ともども 破滅することは
容易に想像できた。

 

■人生最大のピンチをチャンスに変える出会い

私が こんな窮境にあっている時、真面目な友人 2人が、
別々に 私のところへやってきた。

ウイリアム・コールマンと、ロバート・グレイスである。

2人とも、私が 窮地に陥っていることは 全く知らなかった。
事情を知った2人は、

「できることなら、事業を フランクリン一人で 引き受けるように
するがよい。それに必要な お金は、いくらでも融通しよう。」

と、私から頼んだわけではないのに、言ってくれたのである。

 

この人たちの親切心は、今までも忘れたことがないし、これからも、
物を覚えておく力のある限り、決して 忘れることはないだろう。

この友人2人は、私が これ以上、メレディスと仕事を一緒に
することを好まなかった。

なぜならば、メレディスは、たびたび酔っぱらっては 街中を
フラフラ歩いたり、居酒屋で 下等な賭博にふけったりして、
たいそう、私たちの信用を 落としている。ということだったのだ。

 

私は、2人に 次のように言った。

「メレディス親子に、契約上の義務を果たす見込みが 少しでも
残っている間は、私から 別れ話を持ち出すわけにはいかない。

というのは、今までに 彼らがしてくれたことは、できさえ
すれば、今後もしてくれると思われること。それに対しては、
私は、メレディス親子に とても恩義を感じている。

けれども、結局、先方で 約束事を実行することが叶わず、
組合を解放するより ほかなくなれば、その時こそ、遠慮なく、
自由に あなた方の援助を 受けることができよう。」

 

こうして 2人からの提案は、一時そのままになっていたが、
私は ある日、メレディスに話してみた。

「たぶん 君のお父さんは、私たちの仕事で 君の引きうけている
役割が 気にいらないのカモしれない。

それで、君だけの為なら出であろうお金も、2人の為となると
お金を出すのが 嫌なのではないだろうか。

もしも そうなら、遠慮なく言って欲しい。私は、この仕事を
全て君に譲り、新しく 自分で仕事を始めようと思うから。」

 

と言うと メレディスは、「そうじゃないんだ。」と言った。

「親父は 本当に当てが外れて、お金が出せなくなっているんだ。
僕も、この上 親父に 心配させたくないと思っている。

それに僕は、印刷業の仕事は 向いていない、と やっと悟った。

もともと 百姓育ちのくせに、30歳にもなってから都会へ
出てきて、その上 年季奉公までして、新しい商売を覚えよう
としたのは、愚かなことだった。

僕たち ウエールズ人の仲間で、土地が安いという理由で、
ノース・カロライナへ 移住しようとしている連中は沢山いる。
僕も みんなと一緒に出かけて、元の仕事をやろうかと思っている。

君には 助力してくれる友人は、何人もいるだろう。

もし君が、会社の借金を引き受け、親父が融通した100ポンドを
返してくれるなら。

また、僕の個人的な こまかい借金を支払った上に、
30ポンドのお金と 新しい鞍を1つ、何とかしてくれるなら、
僕は、自分の持ち分をすてて、君に すべて譲り渡そう。」

 

私は、メレディスの提案を承諾し、ただちに書類を作成し、
署名捺印を終え、さらに、彼の要求通りのものを与えた。

彼は まもなく、カロライナに出かけた。

そして、彼は翌年、2通の長文の手紙を 私宛に送ってきた。

その手紙には、カロライナ地方の気候、地味、農業のことなど
について 詳細に書かれていたが、こういうことにかけては、
彼の判断は 極めてシッカリしていた。

その為、メレディスの手紙は、カロライナ地方について書かれた
最上の報告書 とも言える内容であり、この手紙の内容を 新聞に
載せたところ、とても読者に喜ばれた。

こうして私は、最大のピンチをチャンスに変えることが出来た。

<文章を書く技術 / お金も人間関係も上手くいく秘訣>

by 上田真司

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