勤倹力行時代の到来


【其の40】勤倹力行時代

勤倹力行とは、仕事に励みつつましやかにし、精一杯努力すること。

話が前後してしまうのだが、前年(1727年)の秋、私は、
有能な 知人の多くを集めて、お互いの向上を計る目的で
クラブを作った。

このクラブの名前を「ジャントー(秘密結社を意味する)」と名付け、
金曜日の晩を、集りの日にしていた。

ちなみに、クラブの規約の原案も私が考えた。

その規約の一部には、会員の全員は順番に、倫理・政治、あるいは、
自然科学に関する なんらかの点について、少なくとも 1つの問題を
提出し、仲間の討論にかけること。としていた。

また、3カ月に1回は、何でもよいので、自分の好きな題目について
論文を書き、それを提出して読む。という 約束事があった。

 

討論も、議長の司会の下に、議論のために 議論する。とか、
相手を 言い負かすために議論する。ということを しないよう、
「真理探求が目的」という、真面目な精神で行うことにした。

そして、しばらく後には、議論の最中、ケンカ腰になることを
避けるために、独断的な言い方や、真っ向から 反対する。
というようなことは、一切 禁止とした。

もし、それを破った者は 小額の罰金を課す。ことにした。

 

最初の会員は、次の人々である。

ジョーゼフ・ブライントナル

彼は、公証人(こうしょうにん) の証書の文字を書き写す
仕事をしており、性格も素直な、また、友達思いの中年の男だった。

また、詩が大好きで、本であれば、何でも手あたり次第に読み、
自分でも かなり上手い 詩を書くことができた。

さらには、手先も器用で、細かいアクセサリーなどを作るのが
得意な上に、話す内容も なかなか気がきいていた。

公証人(こうしょうにん)とは、ある事実の存在、もしくは
契約等の法律行為の適法性等について、公権力を根拠に
証明・認証する者のことである。

 

トマス・ゴッドフリ(1704-47)独学の数学者。

その道では とても偉い人で、後に、現在ハッドレー四分儀
(しぶんぎ)と 呼ばれているものを発明した。

しかし、専門以外のことにかけては、まったくの無知であり、
また、人と接するのは好きではなかった。

私がこれまで出会った 偉い数学者たちは、だいたい
人と接するのが苦手だった。

彼もまた、人の言うことには 何に対しても、普遍的な正確さを
要求しては、いつも 否定的なことを言ったり、些細なことに
ついて 区別立てしたりした。

みんなが 話を進めようとしているものの、場の空気を読めず、
うるさくて仕方がなかった。彼は、まもなく脱会した。

 

ニコラス・スカル:測量師

後に、測量監督官になった。本好きで、たまには詩も書いた。

 

ウイリアム・パーソンズ

もとは靴屋の職人だったのだが、とても本を読むことが好きで、
はじめは 占星学研究の目的で勉強していた。

そのため、かなりの数学の知識を身に付けていたが、
後には、「占星学なんて…」と言いいながら笑っていた。

彼もまた、測量監督官になった。

 

ウイリアム・モーグリッジ:指物師

非常に素晴らしい腕利きの指物師。
しかも、誠実で とても物分かりのいい男であった。

 

ヒュー・メレディス、スティーブン・ボッツ、ジョージ・ウエブ、
この3人については、前に述べたので省略する。
>> 上記3人の人物像は コチラ をご覧下さい。

 

ロバート・グレイス

多少財産のある青年紳士。鷹揚(おうよう)で、元気がよく、
機智(きち)に富み、よく洒落を飛ばし、また友達好きだった。

<悲観的な人間の未来 / なりたい自分になる秘訣>

by 上田真司

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

以下の記事も読むと、さらに成功習慣が身に付きます

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ