大親友との絶交と、人脈を切る必要性


【其の22】大親友との絶交

ラルフとは、しばらくは、2人で一緒に暮らしていた。

しかし、ラルフは相変わらず仕事もなく、
婦人には子どもいるため、一人の収入では生活できない。

そこで、ラルフはロンドンを出て、田舎で塾を開こうと決心した。

彼は字も上手だし、算数や計算が得意だったため、
この仕事をする資格は十分にあると考えた。

けれども、これは自分にはふさわしくない下品な仕事だと考えた。

しかも、いずれは運が向いてくるに違いないが、
その時になって、昔はこんな下品な仕事をしていた
と言われるのが嫌だと考えた。

そこで彼は、私の名前を使ったのである。

 

それが分かったのは、まもなく彼からの手紙がきて、
ある小さな村に落ち着き、10人程度の子どもに
読み書きを教えていること。

婦人の面倒を頼む事、手紙はこの場所の塾長フランクリン氏
宛にして欲しいことを、書かれていたからであった。

彼は頻繁に手紙を送ってくれて、当時作っていた、
詩の長い断片を沢山送ってきて、批評と訂正を求めてきた。

私は、求められた批評や訂正を送ってあげたが、むしろ、
彼が行っていることを思い留まらせるように務めた。

丁度その頃、ヤング(イギリスの詩人)の作品が出版されたので、
私は、立身出世を夢見て詩 人を追いかけ回すことの愚かさを
書きだした、その詩の大部分を写し取り彼に送った。

 

だが、全ては無駄に終わり、詩の下書きが私の元に届き続けた。

その中に、婦人はラルフのせいで友達も仕事も失い、
常にお金のやりくりに困り、その日を何とか凌いでいくのに
私のお金を借りるのであった。

私は、彼女と付き合うのが好きになり、その頃は宗教上の束縛も
受けていなかったこともあり、厚かましくも自分は彼女にとって
大事な男だと考えるようになっていた。

これも、私の人生の中の大きな過ちである。
しかも、不審な振舞いに出ようとした。

この態度に、彼女は憤慨しラルフに私のした事を手紙で知らせた。

これがキッカケで、私は、ラルフという親友と絶交することになった。

自分は、今までの君へ借金は、全て 帳消しになったモノと考える。
と、彼は再びロンドンに帰ってきた時、そう言ったのである。

ということは、私が彼に貸したり、立て替えたりしたお金は、
一切返ってこないということだ。

しかし、当時の状況から言うと、この事は大した問題ではなかった。

なぜなら、彼には、お金を返せるほどの能力が 全くなかったからだ。

むしろ、私はラルフという 親友と絶交することによって、
彼との付き合いがなくなったので、重荷を下ろしたように感じた。

この時になって、初めて私も、少しは貯金をしなければならない
と考え始めた。

そして、この仕事の方が割がいいと思い、パーマーの印刷屋を辞めて、
もっと大きな印刷所、リンカンズ・イン・フィールズ広場の近くの
ウオッツの所で働くことにした。

その後、ロンドン滞在中、私はずっとここにいた。

<フランクリンの交友関係 / 脳が疲れる食べ物>

by 上田真司

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