フランクリンから学ぶ、問題解決の方法


【其の136】万物に共通する問題解決の方法

そこで私は、問題解決の方法として、まず、

あの緩慢な働きと かよわい婦人が、わずか3時間という短時間で 通りを
隅々まで掃除できるのであれば、健康で働き者の男たちならば、その半分の
時間で 掃除を済ませることが出来る。と考えた。

ついでに言うと、このような狭い往来では道の両側、歩道の近くに下水を
1つずつつけるよりも、道の真ん中に1つ設けるとより便利である。

というのは、道に降る雨は両側から流れてきて 真ん中で合流し、より
勢いのある流水となり、途中の泥を全部 洗い流してしまうからである。

 

ところが、2つの下水に分けると、どちらも水の勢いが弱くなってしまい、
泥を洗い流すことができず、綺麗にならない。

ただ単に、泥をドロドロにするだけで、馬車の車輪や 馬の蹄(ひずめ)で
泥を歩道に跳ね飛ばすことになり、それによって、道は汚れ、滑りやすく
なり、時には、飛んだ泥が 歩行者にかかったりするのである。

私が善良なフォザギル博士(イギリスの医者)に、問題解決の方法案を
提案したというのは、以下の通りである。

「ロンドンおよび、ウエストミンスターの道路の掃除と、清潔の保持を
 もっと有効にするため、次のことを提案したい。

 数名の夜番と契約を結び、それぞれ受け持ちの大通り、小通りから、
 日照り続きの時には ホコリを掃き取り、泥をかき集めさせる。

 夜番の人たちには、ホウキや その他の必要な道具を提供し、各々の
 番小屋に保管させ、彼らが雇い入れる貧民に 貸し与えることが出来る
 ようにする。」

「日照り続きの夏には、通常 商店や家々の窓が開く時刻になる前に、
 ゴミを綺麗にかき集め、適当な間隔をおいてゴミを積み上げ、その
 窓が開く時刻になるころ、掃除人夫は 固くフタをした荷車で
 積み上げたゴミを運び去るようにする。」

「かき集めた泥を積んだままにしておいて、再び車の輪や馬の蹄で
 散乱しないように努める。

 掃除人夫に与える荷車の車体は、高く車輪の上においたものでなく、
 低く滑走装置の上に載せたものとし、底は 格子作りにして、
 麦わらを敷いておく。

 このようにしておけば、投げ込まれた泥は 車体内に残るが、水は
 はけていく。

 泥の重さの大部分は水であるため、こうすることによって、泥の
 水はなくなり ずっと軽くなるだろう。

 こういう車体を適当な場所に置いておけば、一輪車で泥を運んで
 きた際には、この車体に積み、泥の水が十分にはけるまで待って、
 それから馬を車体につけて、運びさる。」

この問題解決の方法の後半の部分は、全ての場所で実行できるか、どうか、
後には私も疑わしいと思うようになった。

というのも、道幅が狭いため なるべく人通りの邪魔にならないように
したくとも、排水車を置くことができない場合もあるからだ。

しかし、問題解決の方法の前半部分、“店の開店前までには ホコリ
を掃除して運び去ることは、日の長い夏場には確実に実行できるだろう。
という考えは、今も変わらない。

なぜならば、ある朝7時ごろ、ストランド通りとフリート通りを歩いて
みたところ、もうスッカリ夜が明けて 日が出てから3時間経過している
というのに、開店している店は一軒もない。という有様なのだから…。

ロンドンの人々は、好んでロウソクを付けて夜更かしをし、日が出てから
眠っているわけだが、それでいて、ロウソク税が高いの、獣脂(じゅうし)
が高いだのと、よく不平をこぼすのは、全くもっておかしな話である。

<フランクリンのアイデア発想法 / 人間の幸福とは?>

by 上田真司

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