巨万の富を築いた禁断の交渉テクニック


【其の120】フランクリンの交渉テクニック

だが、要求が直接国王からでない場合には、この交渉テクニックでは
都合が悪いため、他の理由を考えなければならなかった。

たとえば、ルイスバーグ(カナダのノバァ・スコシアにある要塞)
守備隊のため。という名目だったと思うが、火薬が不足しているため。

と言って、ニュー・イングランド政府から、ペンシルベニア植民地に
補助金を要求してきた時も、トマス知事が、この申し出を受けるよう、
州会をなんとか説得したものの、クエーカー教徒たちは、

「 火薬は、戦争の1要素でもあるため、州会は、火薬を購入する資金を
  承認するわけにはいかない。」
と却下した。

そこで彼らは、ニュー・イングランド援助費3千ポンドの承認を決定し、
この資金を知事にゆだね、パン、小麦粉、小麦やその他の穀類の購入費
に当てることにした。

 

参加議員の中には、「 州会をもっと困らせよう! 」 と 悪い考えを
抱いている者もおり、そのような食料品は 要求した者とは違うため、
知事に、受け取らない方が良い。進言した。

しかし 知事は、

「 いや、資金はもらっておきましょう。州会が どんなつもりかは
  私には、よく理解しているつもりですから。
  その他の穀類というのは、火薬のことなんですよ。」

と答えて、その言葉の通り 火薬を購入した。

知事の対応にたいして、異議を唱える者はいなかった。

 

以前、消防組合に 富クジを購入する提案をし、その提案が果たして
通るか、どうか、心配していた時、私が 友人の組合員の一人。

シング氏(アメリカ学術協会の収入役 1703-1789)を引きとめ、
以下のような 交渉テクニックを伝えた。

もし、私たちが負けるようなことがあれば、そのお金で、ファイア
エンジン(消化ポンプのこと)を購入する提案を出しましょう。

クエーカー教徒も、その提案には反対できますまい。そこで、
あなたが私を、私があなたのための委員に指名すれば、大砲を
購入することが可能になります。

大砲は間違いなく、ファイア・エンジン(火器)ですからね。

その交渉テクニックを聞いたシング氏は「なるほど!」と 深く頷いた。

フランクリンの交渉テクニックを聞いたシング氏は、こう答えた。

「 長らく州会にいる間に、なかなかずる賢くなりましたね~!
  そのような提案ならば、どちらの意味にも取れますから、
  前述の 麦および、その他の穀類と、いい取り合わせですよ。」
と。

<相手がNOと言えない交渉術 / 言った、言わない論争を解決する方法>

by 上田真司

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