本の出版前に絶対に知っておくべき真実


【其の111】本の出版前に知っておくべきこと

そこで、私の測った距離を 半径とする半円を描き、そこに、
各々2平方フィートを占める聴衆が ぎっしりつまっている
ものと仮定する。

すると、なんと、彼の声は 3万人以上の人々が 聞き取れる
ほどの計算になる。

このことから考えて、彼が 野外で2万5千人からの人々に
説教したいという新聞記事も、将軍が 全軍に号令したという
昔の話も、以前は、信じられなかった。

が、それらは 決して嘘ではないことを悟った。

 

何度となく 彼の説教を聞いている内に、私は、その説教が
新たに作られたものか、巡回中に 何度も説教したものか、
カンタンに区別できるようになった。

後になってするときは、何度も繰り返しているため、実に、
手の込んだものになっていて、言葉の調子、強勢のおき方、
音の抑揚など、すべて 申し分なく整っており、そつがない。

そのため、内容に興味を惹かなかったとしても、話を聞いて
いるだけで 心地よい気持になり、すぐれた音楽から受ける
快感に、よく似たものを覚えないではいられない。

教会づきの牧師よりも、巡回牧師が 優れているのは この点で、
前者は、1つの説教を、それほど 何度も繰り返すことがない
ので、なかなか上達できないのである。

 

ホイットフィールド氏の本の出版をしたものや、
印刷したものは、時々その敵に乗ずる機会を与えた。

説教の場合であれば、不用意な 説く言葉はもちろん、
誤った意見にしても、後で説明したり、こういうことを一緒に
述べるつもりだったと言って、意味を限定することもできるし、
時には 否定することもできるであろう。

だが、ラテン語のコトワザにもあるように、本の出版なども
そうだが、「 書いたものは 後に残る 」のである。

批判家たちは、彼の本の出版物に対して 猛烈に攻撃したが、
いかにも、理は彼らにあるように見えたので、彼の信者は
増えるどころか、かえって減少するようになった。

だから、もし、本の出版をしていなかったとしたら、
何にも書かなかったとしたら、彼はずっと、信者の多い
有力な宗派を後に残したであろう。

もし そうなったとしたら、彼の名声は、死してもなお、
ますます 高くなったであろう。

なぜかといえば、本の出版など、書いたものさえなければ、
彼を非難したり、書いた本人に ケチをつける種(タネ)がない

のだから…

彼の信者たちは、彼に対する 熱狂的な尊崇の心から、
さまざまな 偉大な美点を勝手に作り上げ、自分たちの
望み通りの人物に仕立てることができるからである。

<相手の性格を利用した文章の書き方 / 金銭トラブルを未然に防ぐ方法>

by 上田真司

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