巨万の富を築いた男の貧乏生活秘話


【其の4】フランクリンの貧乏生活秘話

母は再婚で、アバイアフォルジャーと言い、
ピーターフォルジャーの娘である。アバイアフォルジャーは、
ニューイングランド最初の移住民の一人である。

「アメリカにおけるキリストの大いなる業」と題する
ニューイングランド教会史の中で、著者コトンマザー牧師が
「篤信にして学識あるイギリス人」と敬意を表している人である。

篤信 → 信仰のあついこと。

彼は、時事に関する短い詩をビッグニュースにしようとしたが、
印刷されたのはそのうちの1つだけで、
今から言えば 随分昔になるが、私も見たことがある。

 

それは、1675年に書かれたものであり、その時代および当時の
人々特有の素朴な韻文体(詩などに用いられる文の形式)を用いて、
時の政府当局者に宛に書かれている。

それらは、信教の自由を説き、浸礼派やクェーカー教徒や
その他、追い詰め苦しめられていた諸宗派のために発言する。

また、この地方を襲ったインディアンとの戦い、その他の災いは
すべて力で宗教を弾圧する行為に対して怒ったものである。

あるいは、極悪非道な罪を罰するために下された、
神の裁きにほかならぬため、これら無慈悲な法律は直ちに廃止
すべきであると勧めている。

私には、全体がまるで素朴で分かりやすく、しかも大胆に
書かれていると思えた。

その節の最初の2行は忘れてしまったが、残りの6行は
今でもハッキリと覚えている。

その言葉の意味は、自分の非難は善意から行うものであるため、
作者が誰であるか、あえて明らかにするというものであった。

誹謗の徒(他人を悪く言うこと人)と呼ばるるは、
まさにわが厭(いと)「嫌いなこと」うところ、
されば、われいまジャーボンの町にありて
わが名をここに記さんとす、悪意なき君がまことの友
そはピーターフォルジャー。

私の兄たちは、みんなそれぞれ違った職業の雇用者との
契約の下に一定期間働いた。

私は8歳の時に、ラテン語学校に入れられた。

父が、10人の息子の内ひとりを十分の一税として
神に使えさせる考えだったからである。

十分の一税
古代ユダヤ教では、収穫の初穂の10分の1を神に捧げる
初穂料の意味をもつようになった。

 

私は、小さい時から字を覚えることが誰よりも速かったため、
友人たちからは、この子はきっと人よりも勉強ができるだろう
と言われていた。私はその言葉にやる気がわき、
父もこのような目的を持ったのである。

これにはベンジャミン伯父も大賛成してくれた。

わしの速記術を覚えるつもりがあるのなら、
商売を始める資本としてという意味からであろう。

自分が速記した説教集を、全てお前に譲ってあげてもいい
と言ってくれたのである。

しかし、この学校に通ったのは1年に足りなかった。

 

もっとも、その間に私の成績はクラスの中から
次第に上がり、最終的には首席まで行き、
さらに上のクラスに移され、学年の終わりには、
クラスの人たちと一緒に三年級に進むことになっていた。

しかし、父は、これは私のいる時に友達に話したことだが、
沢山の家族を養っていたため、貧乏であり、
簡単には高等教育の費用を、ねん出することができなかった。

それに、そのような教育を受けさせたところで 牧師という
仕事の多くは、ろくな暮らししかできないため貧乏生活を送ると考えた為、
次第に最初の考えを諦め、私をラテン語学校から下げて当時
名高かったジョージ・ブラウネル氏の読み書き算術の学校へ入れた。

 

ジョージ・ブラウネル氏は、その道で大成功をおさめ貧乏生活から脱出
していたが、教え方がとても上手で、穏やかで励みの付く教え方だった。

お陰さまで、私も字を書くことが上手くなった。

ただし、算術の方は上手くいかず、一向に進歩しなかった。
そして、10歳の時に、私は学校を下って父の商売を手伝うことになった。

その商売というのは、獣類から取った脂肪で作った
【獣脂ろうそく】と、【石けん】の製造である。

これは父の本職ではなく、ニューイングランドへ引っ越してきてから、
こちらでは染物屋の需要がほとんどなく、家族を養うことができないため、
貧乏生活から脱出するため、新しく始めた商売であった。

そこで私は、

  • ろうそくの芯を切断する
  • ろうそくの型に脂を流し込む
  • 店番や使いっぱしり

…といった仕事を行うことになった。

<貧乏から脱出し巨万の富を築く / 正しい身の振り方>

by 上田真司

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